トピックス アイヌ語音声資料の文字化テキスト対応づけと公開

2020年01月21日

この「アイヌ語音声資料の文字化テキスト対応づけと公開」プロジェクトでは、アイヌ語研究の第一人者であった故田村すゞ子氏(早稲田大学名誉教授、元AA研フェロー)によって採録されたアイヌ語の民話の音声資料と聞き起こしテキストをデジタル化して順次公開しています。ウェブサイトでは、日本語訳が付されたアイヌ語(カタカナ表記、ローマ字表記)を見ながら、ポーズによる切れ目ごとに音声を聞くことができます。2017年度公開分からはテキストの全文検索が可能となっています。

21世紀を迎えた現在、アイヌ語母語話者による音声資料を新たに採録することは非常に困難な状況となっています。そのため、現存する一次資料を整え、公開する活動がさまざまな機関で行われるようになってきました。このプロジェクトによって公開されているアイヌ語音声資料はそれらアーカイブの一つです。ほかと大きく異なる特徴として、検索機能を強化し、細かな条件指定による検索を可能としていること、音声資料に関連した田村氏の既刊論文や研究ノート等に残された記述を訳注としてできるかぎり詳細に付していること、「ポーズによる切れ目を」区切りとして示す方法を確立し、談話上の単位を考えるうえでの重要な提案をしていること、などをあげることができるでしょう。

(文責:山越康裕)

参考情報:

AA研アイヌ語資料 公開プロジェクト

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