トピックス カイロ圏都市研究のデジタルプラットフォーム構築

2021年07月20日

本プロジェクトは、ビッグデータとGISを使ったエジプト地域研究を目的とする2020年度IRCプロジェクトです。プロジェクトの研究成果として2021年3月にオンラインリソース「カイロ圏都市研究のデジタルプラットフォーム構築プロジェクト」を公開しました。

このリソースでは、2001年にカイロで収集されたパーソントリップ調査(交通実態調査)の分析結果を公開しています。調査サンプル数12万にも及ぶこのビッグデータは、当時の日常生活圏としての大カイロ(グレーターカイロ)の範囲、そこでのさまざまな属性を持つ住民の生活洋式を知るための貴重なデータです。そのため、このデータの解析に、人口統計を中心とした社会経済統計分析や、GISを使った地図を始めとした地理情報、写真、絵葉書などの画像資料解析を結合することによって、21世紀初頭という変革期における大カイロ生活圏に関する画期的な地域研究が期待されています。

本プロジェクトは、近現代カイロについて学際的な研究を進めるため、時空間、専攻を越えた地域研究者、歴史学者、地理学者、社会学者などが集う研究プラットフォームを構築します。プロジェクトのサイトでは、下記の成果論文(原文は英語)も公開しています。
1)「大カイロ居住圏研究の資料としてのパーソントリップ調査:21世紀初頭における畜力車のケーススタディ」
2)「大カイロのキスム(地区)の歴史的変遷」

(文責:熊倉和歌子・安達真弓)

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