沿革

本研究所は、従来から、アジア・アフリカの諸言語のデータをデジタル化し、 それぞれの言語の音韻論的・統語論的・語彙論的分析をおこなうとともに、歴史学的・民族学的研究等、 多目的な用途に供するデータベースの充実を図ってきました。 これらのデータベースは、本研究所の最も重要な事業のひとつである、 アジア・アフリカ諸言語の辞典・諸民族の歴史・文化の事典編纂のための基礎資料を提供するとともに、 全国の研究者コミュニティの共同利用に供されてきました。 IRCは、このような従来の研究所の活動を基礎に、下記の点で、理論・技術の整備・洗練を行うことを目標としました。

(1)アジア・アフリカの言語文化に関するコンテンツ公開

本研究所が所蔵・収集しているアジア・アフリカの言語データ、 言語文化に関する多様な資料(パンフレット、ポスター、フィルム、 8ミリ、ビデオ、録音テープ等)の電子化と公開。

(2)国際的共同研究の展開

アジア・アフリカの言語文化に関するデータベースや電子辞書、 映像資料などの構築・作成、公開と共有のプロセスの国際的な次元での展開、 それに対する研究支援、国際的共同研究の効率化と内容の充実。

(3)コンテンツ蓄積・交換に関する基礎理論の整備母体

通時的文字論を考慮した文字コード(符号化文字集合)論、 多言語処理論、多表記系(スクリプト)の照合(collation)・整形・ 組版基礎理論等の分野の理論化。多表記系(スクリプト)混在での入力方式、 整形・組版結果の交換プロトコル等における仕様の洗練。 画像・動画・音声抽象検索などのマルチメディア系での入力方式とインタフェースの整備。